戦っていた彼女たちのこと
性被害をSNS上で告発し続けて、アカウントを消してしまった2人の方のことを時々ふっと思い出す。
1人の方は、あるとき私のライブに来てくれた。きれいで立派なお花を渡してくれた。
「私のツイートで傷つく人はミュートやブロックして」ある時わたしがそうSNSに記したら、毅然と、「だれも、目を逸らしてはいけないと思います」というような言葉をかけてくださって、それがとても心に残っている。
もう1人の方とは、個人的なやりとりはなかったけれど、希死念慮を記すツイートに「いいね」をするしかできなかった。毎日、毎日、もう耐えられない、死ぬ。そう書いていた。彼女は毎日フラッシュバックと戦っていた。彼女のツイートにいいねをすることしか私にはできなかった。
2人とも、ふと気がついたらアカウントが消えていた。
彼女たちのことを時々考える。
もしかしたら、希死念慮を毎日綴っていた女性は、考えたくもないけど、死んでしまったのかもしれない
2人とも、どうか安全な場所で少しでも安心して過ごせていたら、どんなにかいいだろう
彼女たちの被害については、プライバシーを守るために書かないが
告発をつづける彼女たちにたいして、加害をした者は、ほんとうに卑劣な嫌がらせをしていた。
あの手この手をつかって黙らせようとしていた。
わたしは、それらをiPhoneの画面越しに見ていた
見るしかできなかった。
今となっては、ライブに来てくれた彼女には、ライブ会場で、もっとたくさん話せばよかったな、と思ってしまうし
希死念慮を毎日綴っていた彼女には、ひとことでも、DMすればよかったな、と思ってしまう。
たら、れば、の話をしても仕方ない。
でも、眠れない夜は、どうしても考えてしまう。