狂った教授の授業
大学1年のとき、必修の科目で「社会学」の授業を受けていた。
社会学の教授は、30代後半くらいの人だった。
毎回、レポートを出す先生だったので、わたしは、授業は毎週、ちゃんと行くようにしてた。
(授業の時間は、ほぼ、上の空で、別のことを考えていたけど)
ある日の授業で、その教授は、「世界に一つだけの花」の歌詞がプリントされた印刷物を、配って、
「この歌の、歌詞について、社会学的観点から、考えてみたい。」と、話し始めた。
その教授は、
「世界に一つだけの花」の、
「ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワン」って一節を、
「競争社会で弾かれた、負け犬にたいして、負け犬のままでいいと、肯定する内容」と、言っていて
「負け犬のままでいいと肯定する歌を、テレビで流すのは、罪なことだ」とか、
ほかにも、あーだこーだと、もっともらしく、批判していた。
わたしは、授業が終わったあと、ちょっと具合が悪くなって、
隣に座ってた女の子に、
「あの先生、頭のおかしな先生だったんだね」といったら
「うん、、」と、その子も、疲れた顔をしていた。
相手が言い返せない状況で、「社会学的に考察する」と、もっともらしくいって、批判してるのが、すごく嫌だった。
たしかに、その先生の理論で考えると、おや?とは思うけど、
授業で、やる必要あったんだろうか。
授業には、100人くらい、学生が、わんさかいたから、
SMAPや槇原敬之が好きな人が、もしいたら、本当にしんどかっただろうなと思う。
いまだに、モヤモヤして、ときどき考えてしまう。
「社会学」の授業は、ほんとうに、いつもボンヤリして、他のことを考えていたので、レポートも、毎回、てきとうなことを2000字書いてたけど、単位はちゃんと取れたからよかった。