影響うけてます

こないだ書いた、悪夢のまんが、読み返すと、「山岸凉子の短編漫画にちょっと似てるかも」と思ってしまった。

 

わたしは、半年くらい前から、山岸凉子の短編漫画にハマってしまって、

今も、ちょっとずつ古本屋で探して集めているところ。

山岸凉子の短編漫画は、本当に本当におもしろい。

人間の醜さとか、人間の美しさとか、恐ろしさ、可能性とか、すごく考えさせられるし、

読んだあと、半日くらい、ぼんやりしてしまうし、

読んでから2〜3ヶ月後くらいに、お風呂に入ってる時に、「やっぱ、あの漫画はすごいな」.とか、ふと思い出してしまうんだ。

 

 

悪夢のまんがは、何も考えないでばーっと描いたけど、

やっぱり、知らず知らずのうちに、たくさん読んでる漫画の影響を受けてたんだなって思った。

 

私は影響を受けやすいので

影響を受けることがすごく怖くて、ここ10年くらい、新しい音楽を聞いたり、小説を読んだりはほとんどしてない。

 

夏に、妹の部屋にあった、夢野久作の短編小説を読んだら、頭をぶん殴られた気分になるほど、面白くて、

その短編小説は、ふつうの小説とちがって、前書きの後は、3つの手紙の文をそのまま掲載した形の小説になっていた。

(「瓶詰めの地獄」という小説なんだけど、本当に面白くて、読み返す度に新しい疑問や発見があって、所々小さな仕掛けに後から気づいたり、、結局、種明かしはされてないところも、パーフェクトな面白さです)

私は、その後にやったライブで、母への手紙を朗読したりしていた。

母への手紙を朗読してるときは気がつかなかったけど、

家に帰って録音を聞いてから、「夢野久作の小説の影響受けてるな」とちょっと思ってしまった。

 

やっぱり、インパクトのある創作物を見ると、

意図せずに似たようなものを作ってしまうんだ、、

(でも、母への手紙の朗読のライブは、気に入ってます)

 

私は、できれば、山岸凉子のような、きちんと思想があって、人間の醜さや美しさを伝えられる、そんな音楽をつくりたいし、

夢野久作のような、小さな仕掛けをたくさん散りばめた、録音を聞き返すたびに新しい発見があるライブをしたい、

そう思っています。

 

うん、かなり影響を受けているけれど

わたしは、音楽で、表現したいな。

がんばろう。