思想
前に、「永遠に残り続けるものランキング」の、1位か2位は、「思想」だと書いたけど、
今もやっぱりそう思う。
こないだ、なんとなく、大森靖子の音楽を聞いてみたんだ。
大森靖子の音楽をきいて、「これは、音楽というより、思想だな」と感じたんだ。
「ブスな女の子なんていないんだよ」という、思想を感じたんだ。
「ブスな女の子なんていないんだよ」という思想って、ある年代の女の子には、かなりガツンとインパクトのあるものなんじゃないかなとおもう。
たぶん、私も、10歳若かったら、すごいハマっていたような気がする。
「思想」って、すごく影響力を持つんじゃないか?とよく考える。
私は、他人に伝えたい思想をそんなに持ってなくて、それが、なんか、もどかしい時がある。
でも、こないだ、ライブしたときに、
「どんなにダメージを受けても、それぞれの人々がもつ、美しさは変わらない」って感じたので
それは思想と言えるのかもしれない。
以下はわたしがかんがえる思想です。
この世の中には、ふつうの人なんて1人もいなくて、
みんな、日々、ダメージを受けながら、なんともないフリをしている。
社会に出て、理不尽なことを何度も経験していくと、なんともないフリが、より上手くできるようになる。
なんともないフリが、上手くできると、はじめて一人前の「大人」になるんだと思う。
どんなに健康に見えても、
どんなに恵まれた生活をしているように見えても、
その人にしかわからない苦しみを持っていて
「なんともないフリ」をしながら、みんな生きている。
例えば、家族がいて、友達がいて、恋人がいて、生活も余裕があって、仕事もきちんとできていて、趣味をいくつか持っていて、体も健康そのものな人。
そういう人には、そういう人にしかわからない、苦しみを持っていると思う。
人間は、その苦しみに対して、
たくさん抵抗しながら生きていく。
「たくさん抵抗した回数」が、多ければ、多いほど、「たくさん生きた」ことになるのではと思う。
人間は、「たくさん生きる」ために、生まれてくるのかもしれない。
日々考えてる思想は、こんな感じです。
わたしは、「たくさん生きている」のが、伝わるような、音楽を作りたいなって思ってます。