録音したくなる音

たまに、小田急線に乗ることがある。

小田急線の踏切の音を聴くと、あぁ、良いなぁと、毎回おもう。


小田急線の踏切の音は、椎名林檎が実際に3拍子の歌の音源につかっているので

椎名林檎の、その歌のことも、ついでに毎回思い出してしまう。


あの、小田急線の踏切の音は、

音を録音するのが好きな人は、絶対、心をくすぐられる、不思議な魅力がある音だと、

わたしは勝手におもっている。

うまく言葉にできないけど、ちょっとノスタルジックで、ちょっと儚いかんじの音。


録音してみたくなるけれど、椎名林檎に先を越されてしまったので、録音したとしても、自分は使うことはないだろう。


以前、「夕焼け」のトラックを作ってるとき、

カラスの鳴き声を入れたいなと思った。

でも、カラスの鳴き声は、ちっともうまく録音できなくて、断念した。

遠くの空で、カァカァと鳴いてる音は録音できたけど、

関係ない雑音ばかり、マイクが音を拾ってしまって、ダメだった。


それで、カラスがいそうなところへ行って、近距離で録音しようとおもった。

昼間のゴミ捨て場へ行ったら、カラスがわんさかいたけど、

近距離のカラスは、けっこう怖くて、無理だった。


ゴミ捨て場にいたカラスは、鋭いくちばしで、ゴミを、ガツンガツンとつついていた。

そして、ばさっばさっと、飛んでいた。

襲われたら、ヤバイと思って、近寄れなかった。


ときどき、部屋にいるときに、外で、野良猫とカラスがケンカしてる声が聞こえて、

「おっ、ケンカしてる」と思って、

録音の準備はじめるんだけど、

録音の準備ができる頃には、だいたい、いつもケンカは終わっている。


録音しても、「ニャーォ!!フギャー!! バサバサバサ、ガンガンガン(カラスが隣の家の屋根を歩く音)」って音しか、録音できないと思うから、音源に使えるかは、わかんないけど・・いつか録音してみたい。