もののけ姫を観てきたよ(ネタバレ有り)

今日は映画館で、ジブリもののけ姫を観てました。

 

もののけ姫は、昔、小学生の頃に映画館でみて、その後、DVDで一度みたけれど、今日は、タタラ場の女の人が、「生きてればなんとかなるよ」と言ってたシーンが、印象に残って、いいなと思った。
人間ってたくましいなって素直に思った。

自分達の住んでるところがぶっこわれて、仲間もたくさん命を落として、命からがら逃げのびてる時のセリフなのだけど、なんだか胸がじーんとなった。

原爆が落ちて、焼け野原になったあと、がんばって復興した、広島や長崎の人々とか、

東日本大震災で、津波でめちゃめちゃな状態になったあと、がんばってまた電車を再開させた東北の鉄道の人々とか、

そういう人々のことを、ちょっと思いだした。

 

あと、ジコ坊という人物が、さいごに、「バカには勝てん」と笑ってるのもすごく、印象に残った。
主人公の、アシタカみたいな、清く正しく生きてるやつは、賢く計算高く、利用できる人間をうまく利用して生きている、ジコ坊みたいな人間からみたら、バカなやつだと思うのかもしれないけど、わたしは、バカなやつは、世の中には必要だとおもう。
監督の宮崎駿も、会ったことがないからわからないので、勝手な想像だけれど、どちらかというと、「バカなやつ」に分類されるのではないかと思った。いい映画をつくるために、なんでも試して、なんでもやったんだろうなと、たぶんだけど、そう思う。
わたしは、アシタカや、宮崎駿にくらべたら、そこまで「バカなやつ」に、なれないかもなぁと、ちょっと思ってしまった。

やっぱり、「自分はこれが絶対正しいんだ」と、信念をもてる人は、それだけで強い人だとおもう。

 

アシタカは、「くもりなき眼で、みて考える」と言って、エボシに笑われていたけれど、わたしもそのシーンで、ちょっと、くすっと笑ってしまった。

アシタカみたいな、バカみたいに真面目なやつは、現実世界にはいないよなと思って、くすっと笑ってしまった。

けど、もし、現実世界に、アシタカみたいなやつが登場したら、もしかしたら、世界は平和に一歩近づくかもなと思った。

 

あと、ヤックル(アシタカがのってる、シカ)がかわいかった。

ヤックルは、健気で、かわいい。

(うちの、猫の、おもちちゃんも、ヤックルを見習って、もうちょっと、飼い主に対して健気になってくれたら、うれしいな、、)

 

あとは、音楽がすごい良かった。

子どもの頃、映画館で見た時は、正直に言って、ストーリーが複雑でいまいちよくわからなかったんだけど、音楽がすごく感動したのをおぼえていて、

今日、もののけ姫を観に行った目的は、「アシタカせっ記」を、大きな音で聴きたいから行ったんだけど、

やっぱり、すごいよかった。

「アシタカせっ記」も、よかったし、シシ神に首を返す時の、神秘的な混沌とした音もよかった。

タタラ場の女の人たちがうたう、演歌みたいな、民謡みたいな歌も、酒飲みながらきいたら、泣いちゃうような歌で、よかった。

 

わたしは、前もブログに書いたような気がするけど、映画館で映画を観るのが、得意じゃない。というか、あまり、好きじゃない。

なんでかというと、2時間、じっと座って、観てると、だんだん疲れてイライラしてしまって、(なんでまだ終わらないんだ)とか思ってしまい、映画が終わった頃にはひどく疲れてるので、好きじゃない。

けれど、もののけ姫は、2時間があっという間で、自分の体感的には、20分くらいだった。

自分は、もののけ姫が、大好きというわけでは、ないけれど、

自分みたいな、映画が嫌いで普段まったく見ないやつでも、2時間、じっと座って集中して観れたから、

大好きというわけでは、ないけれど、もののけ姫は、特別な映画だよ。