カラオケの思い出

私は、大学生の頃は、けっこうカラオケへ行くのが好きだった。

たぶん、月に一度くらい、行っていたかもしれない。

でも、その頃、何を歌っていたのかはほとんど覚えてない・・。

たぶん、その頃好きだった歌をうたっていたんだと思うけど、本当に覚えてない。

 

二年くらい前の夏のある日、家が停電になって、エアコンがつかなくて死ぬほど暑くて、その時久しぶりにカラオケ屋さんへ行った。

 

カラオケ屋の、部屋に入って、エアコンをつけて、iPhoneやゲーム機を充電して、ドリンクバーから飲み物を何種類か、持ってきて

「あ〜天国だ」と、思った・・。

電気って当たり前のように普段、じゃんじゃん使っているけど

電気に感謝だ・・とその時は思った。

しばらくしてから、せっかくだし、なにか歌ってみようかな?と思って数曲、歌ったんだけど

30分くらいで、レパートリーが尽きてしまい

そのあとは、寝っ転がったり、ジュースをのんでだらだら過ごしていた。

 

それが、最後にカラオケ屋へ行った時だと思う。

 

一番最初にカラオケへ行った時のことも、おぼろげながら覚えていて

中学生のとき、同級生に、テストが終わった記念にカラオケへ行こうと誘われて、行った時のことだ。

私の家から、徒歩20分くらいの場所に、ビッグエコーがあり(今もある)

ビッグエコーの前に集合ねと言われて、

私は、行ったことがない未知の場所へ行くのにソワソワしてしまい、15分くらい早くビッグエコーの前に到着してしまった。

しばらくビッグエコーの駐車場で、しゃがんだり、うろちょろしたりしていたら

同級生が3人くらいやってきて、その人々についていった。

部屋に入って順番に歌を歌うことになったんだけど

その頃は、カラオケの機械に曲を入れるのが、タッチパネルの端末ではなく、分厚い、本の中から、曲をさがして、その曲の番号をリモコンみたいなので入力していれないといけないシステムだった。

私は、曲の番号(電話番号よりも長かった気がする)を入力するのが、けっこう難しくて

ゆっくり確認しながら入力してると、途中で消えるので、大変だった。

 

頑張って、番号を入力して、

井上陽水の「からたちの花」という演歌みたいな歌を歌ったけど

同級生たちが、何だこの曲はといって、すごい笑っていた。

すごい笑ってるから、私もまじめに歌ってたんだけど、

だんだん、「確かに、歌詞がけっこうシュールだ・・」と思ってしまい、

そう思ってしまうと、映像(カラオケでよくある、謎のビデオ)もシュールに感じてしまって、

途中から、笑ってしまって歌えなかった。

 

家へ帰って、お母さんに、どこへ行ってたのと聞かれて

みんなで、カラオケ屋へ行ってたよと答えたら、

まぁ〜中学生同士でカラオケ屋なんか行くなんて不良ねと言われてしまった。

私は、不良と言われて、心の中で「やった」と思った。

 

停電した時に行った、カラオケ屋で、会員カードを作ったので、たまに、ふと、カラオケ屋へ行ってみようかな?と思うんだけど

レパートリーも少ないし、たぶん、行ってもジュースを飲んでダラダラするだけになりそうだなと思って、行けていない。